ペットシッター
2021.11.30悪質なペットシッターの対応を避けるコツを解説。よくあるトラブルとペットシッターの選び方も解説
旅行や長時間の買い物に出掛けたいけれど、ペットと離れるのは心配。
そんな方におすすめなのが、ペットシッターの利用です。
飼い主に代わってペットの世話をしてくれるため、安心して外出することができます。
しかし、一方で悪質なペットシッターも存在しており、いくつかトラブルも報告されています。
ここでは、悪質なペットシッターの対応を避けるコツやよくあるトラブル、ペットシッターの選びかを解説していきたいと思います。
ペットシッターの選び方
ペットシッターを選ぶ際のポイントについてまとめました。
- 動物取扱業に登録しているか?
- ペットとの相性がよいか?
それぞれ詳しく解説していきましょう。
動物取扱業に登録しているか?
ペットシッターなど、ペット関連の事業を行うためには動物取扱業の登録が義務づけられています。
中でもペットシッターは「ペットを預かり管理する」業務であることから、環境省の定めている第一種動物取扱業の登録がされていないければなりません。
ペットシッターの中には、“自分はペットの気持ちがよくわかる”といった形で未登録のまま個人で開業する方もいるなど、危険が潜んでいます。
また、ペットシッターの企業の代表のみが第一種動物取扱業に登録しており、実際に現場で働くペットシッターがその有資格者ではない場合にも注意が必要です。
責任者や会社から指導・研修を受けているとはいえ、ペットシッターは大切な命を預かる重要な仕事。
動物愛護管理法でも、ペットシッターの全ての人が「動物取扱責任者」の資格要件を満たすことが義務づけられているため、まずこの登録がなされているかHPなどでしっかりとチェックしておきましょう。
ペットとの相性がよいか?
人間同士に相性があるように、動物にも対峙する人間との相性があります。
前述したように第一種動物取扱業に登録しているベテランのペットシッターだったとしても、ご自宅のペットが絶対になつくとは限りません。
基本的にペットシッターを利用する際は打ち合わせをして、ペットについてのヒアリングやクセ、料金体系などを話し合います。
しかし、実際にペットとペットシッターが顔を合わせた際、どうしても相性が合わなかった…ということもあるのです。
打ち合わせがなかった、ペットと顔合わせがない、相性が悪そうだけど依頼してしまった…。
これらは、ペットシッターを依頼した後のトラブルが起こる元凶になりかねません。
ペットシッターを依頼する際、まず事前にペットと顔合わせをしてくれ、さらに相性が良い場合のみ依頼するようにしたいところです。
ペットシッターがしてくれること
実際にペットシッターを依頼する前に知っておきたいのが、“ペットシッターが何をしてくれるのか?”といったところです。
ペットシッターが主にしてくれることをまとめました。
- 食事
- 散歩
- トイレ
- 一緒に遊ぶなど…
ペットシッターは、飼い主が自宅にいる時とほとんど同じことをしてくれます。
また、ペットによってはこれら以外に、何らかの特殊な遊びなどがある場合もあるでしょう。
信頼できるペットシッターの場合、事前打ち合わせをした際にその旨を伝えればその行動も業務のひとつとして加えてくれます。
また、愛するペットと離れて不安な飼い主のために、都度写真を取ったり、餌を食べた、散歩した、どんな様子かなど連絡を入れてくれるペットシッターがほとんどです。
何も連絡せず、預けっぱなしといったペットシッターではなく、常に飼い主のことを思いやるペットシッターを選ぶようにしましょう。
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ペットシッターを利用するメリット
ペットシッターを利用するメリットを一覧にまとめました。
- ペットがストレスを感じにくくなる
- 費用が安い
- 飼い主に心の余裕ができる
それぞれ解説していきます。
ペットがストレスを感じにくくなる
近年、ペットホテルなど、自宅ではない場所で長時間閉じ込められることでペットはストレスを感じます。
飼い主と離ればなれになるだけでストレスになる上に、ほか動物が多数いる狭いオリの中で過ごせば体調が悪くなるペットもいるかもしれません。
ペットシッターは基本的に自宅でお世話をするシステムであり、ペットにとっては普段通りの生活になります。
また、散歩コースや餌もいつも同じ場所であるため、安心して過ごすことができるメリットがあるのです。
費用が安い
ペットシッターは、比較的費用が安いというメリットがあります。
相場感であれば、猫や小型犬は1回あたり2,000円程度からで、1匹追加しても500円や2,500円程度なので安心して預けることができるでしょう。
さらに多頭飼いをされている場合、頭数に限らず同じ価格にしてくれる業者も存在します。
これに出張費が入りますが、10,000円以上かかるペットホテルなどに比べれば明らかに安価です。
ストレスも感じにくく、さらに費用も安い。さまざまな側面から、ペットシッターへの依頼はメリットが多いのではないでしょうか。
飼い主に心の余裕ができる
ペットシッターを頼めることにより、飼い主側にも心の余裕ができるメリットがあります。
出掛けたいけれど出掛けられないとか、急な外出など、ペットがいることでストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
ペットシッターに依頼できることがわかっていれば、旅行の計画を立てたり、友人・知人と出掛けたり、心の余裕に繋がります。
結果、よりペットとの絆も深くなり、より心が近くなるというメリットもあるのです。
関連記事:ペットシッターを頼むときの料金相場と注意点を解説!
ペットシッターを利用するデメリット
ペットシッターを利用するデメリットを一覧にまとめました。
- 他人に家のカギを預けることになる
- ペットが一人になる時間が多くなる
- 緊急時に対応できない
- トラブルが起こる可能性もある それぞれ解説していきます。
他人に家のカギを預けることになる
ペットシッターを利用するデメリットのひとつが、他人に家のカギを預けることになるというところです。
自宅でペットを世話してもらえるペットシッターは便利ですが、一方で他人にカギを預けるといったリスクも潜んでいます。
基本的に安心して利用できるものの、相手は他人。
100%信頼できないといった方もいるでしょう。
知らない人が一人で自宅にいることに抵抗がある方にとっては、大きなデメリットかもしれません。
ペットが一人になる時間が多くなる
ペットシッターはペットホテルと違い、時間制になっています。
費用面などから、5時間外出する中の1時間だけのお世話を依頼するなど、ペットシッターを付きっきりにできないデメリットがあるでしょう。
1泊二日の旅行でペットシッターは日中の2時間だけ、となればどうしてもペットが一人でいる時間が長くなってしまうのはデメリットです。
緊急時に対応できない
ペットシッターがいない時間、ペットに何らかの異変が起こったり、天災が起こった時に対応できないとったデメリットがあります。
ペットホテルは24時間誰かがペットを監視できていますが、ペットシッターとなるとそうもいきません。
何かが起こった時、即時対応できないところはデメリットといえるでしょう。
トラブルが起こる可能性もある
ペットシッターの中には悪質な業者も存在しています。
打ち合わせでは安心してほしいと伝えておきながら、ペットとの相性が悪く殴打したり、ペットの世話を放棄するなど考えられないトラブルも報告されています。
“見ず知らずの他人にペットの全てを任せる”といったサービスである以上、こういったトラブルの可能性もゼロではないことは頭に入れておきましょう。
関連記事:ペットシッターに預ける際に起こるトラブル&対応策をご紹介!
ペットシッターを利用する上での注意点
ここからは、ペットシッターを利用する上で注意しておきたいポイントについてまとめました。
- 環境省の要件を満たしたシッターさんにお願いすること
- 必ず面談/カウンセリングをする
それぞれ解説していきましょう。
環境省の要件を満たしたシッターさんにお願いすること
あらため、ペットシッターを依頼する際は環境省の要件を満たしたシッターさんにお願いすることを徹底しましょう。
環境省のHPの「動物愛護管理法」のページにも、ペットシッターなどのペット事業を行う事業者に動物取扱業の登録が義務付ける旨が記載されています。
一方でペットシッターに関連する資格自体は存在していますが、ペットシッターになるために義務づけられているものはありません。
一方、動物取扱業に登録していても悪質なペットシッターも中には存在しているわけです。
とはいえ、動物取扱業の登録をしている以上、責任を持って業務に当たらなければならないのは当然。
まず、基本的な選び方として環境省の要件を満たしているかだけは確認しておきましょう。
必ず面談/カウンセリングをする
ペットシッターを利用する際、基本的には面接またはカウンセリングをすることになります。
しかし、忙しくて面談をしているヒマがないとか、面談はしてもしなくてもいいといった業者など、これらをしないまま依頼する方もいるようです。
ペットシッターと名乗っていても、ペットにとってはただの人間です。
相性もあるでしょうし、クセや嫌いなことなど、ペットによって変わってきます。
さらに注意したいのが、面談やカウンセリングをせずに依頼した場合、いつもとは違う散歩コースや餌、遊び方によってペットが強いストレスに晒される可能性があることです。
もちろん言うことを聞かないから殴打した、強く叱責したなど、シッターから聞かされなければ飼い主は知る由がありません。
ペットとの相性を確かめるだけでなく、詳細な打ち合わせ、また信頼できるペットシッターなのか判断するためにも面談とカウンセリングは避けないようにしてください。
ペットシッターが怖いという方に。損害保険やペットシッター保険の加入も確認しましょう
ペットシッターにメリットが多いと理解していても、利用をためらう方もいるかもしれません。
そんな方の場合、ペットシッターにおける損害保険、またペットシッター保険などへの加入を検討してみるとよいでしょう。
損害保険の種類によっても保障範囲が変わってくるものの、主に「世話中の家具の破損」や「カギの紛失」、「散歩中に別のペット(または人間)を怪我させてしまった」など、ペットが起こしたトラブルに対しての保障が充実しています。
ペットシッターとの面談時、この保障についてもしっかりと話し合っておくことで互いに安心することができるでしょう。
ぜひ、ペットシッターを利用する際は、損害保険やペットシッター保険への加入を検討してみてください。